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- トップインタビュー 前川 裕貴さん
- 株式会社 ウィズグループ
代表取締役社長前川 裕貴さん - 大阪府出身、1984年10月23日分まれ。
2012年入社後、経理部、経営企画部を経験し、2020年8月に社長就任。趣味はゴルフ。
介護を中心とした生活全般のサポート企業へ
2020年8月、わたしが社長に就任する以前から、生まれてから高齢になるまで、すべての生活をサポートできる下地はすでに整っていました。わたしが夢見たのは、今まで働いてきた職員がつくりあげてきてくれた財産をもとに、「地域の人々が、安心して暮らすことができる福岡をつくる」ということでした。
そのための第一歩として、社名を西日本介護サービスからウィズグループに変更しました。そして、職員が楽しく働ける、ゆとりのある環境づくりをスタートしました。介護や医療の実務経験のないわたしは、職員に変わって現場に立つことはできません。しかし、尊敬と感謝の気持ちをもって、働きやすい職場づくりのマネジメントなら可能です。社長就任時、これがわたしの仕事である!と、厳しく自分自身に言い聞かせ、その決意は時を経るごとに、堅固なものとなっています。
20周年を迎え、現在の事業形態や方針、時代に沿ったグループ理念に改訂を行い、併せてグループミッションを新設しました。会社はチームですから、みんながみんなを気にかけることでそれぞれが成長し、最高のパフォーマンスを発揮して企業としての使命を果たしていけたらと考えています。ご利用者やそのご家族、お取引する業者の方々、関わってくださるすべての方にご満足いただけるウィズグループであり続けたいです。
グループ理念
全職員が全職員の幸せを想い
だれもが安心して暮らすことができる地域社会を創る
グループ
ミッション
私たちは先進的かつ柔軟な企業であり続けるために、
進化をもとめ常に本気で仕事に取り組む
私たちはユーザーの満足度を高めるために、
一人ひとりがスキル向上に取り組む
「福岡の困った!」を減らすための、改革は続く
生涯にわたる生活支援を事業としている、ウィズグループの主戦力は女性職員たちです。彼女たちが長く勤められる環境があれば、サービスの質やご利用者の満足度も自然に向上していきます。幸いわたしたちには保育事業がありましたから、これを利用し、仕事中は安心して仕事に集中できる環境と、また出産で一時期職場を離れたとしても、無理なく現場に復帰できる環境を整えました。人材の定着率の向上とともに、ご利用者からいただくご満足のお声も、着実に増えてきたことを実感しています。働きやすい職場づくりと同時に推し進めてきたのが、給与体系の見直しでした。わたしが目指していたのは、(平等ではなく)公平な評価制度です。これを実現するためにはまず、誰もが納得できる明確な評価基準を作ることが必要です。わたしはチームを組んで、1年間この仕事に集中しました。多業種の集合体であるウィズグループには、多くの職域の職員たちがいます。介護職、看護職、保育職、そして事務系をはじめとした管理部門。さらには、一般社員、マネージャー、施設長など職責も様々です。それぞれの職種の、それぞれの職責に望むスキルやメンタルをわかりやすく明文化したのです。
新しい給与体系を運用し始めてから10ヵ月が過ぎました。職員の間での納得感も高いようで、わたしとしても安心しました。安定した収入が、仕事に対するモチベーションを高めることはもちろんとして、わたしがうれしかったのは、わかりやすく明文化された目標によって、職員たちの意識が変わりはじめたことでした。「いくつかの職場を経験しましたが、こんなものは初めて見ました」と、経験豊富な職員もよろこんでくれました。わたしたちの仕事を取り巻く世界は、目まぐるしく変わっています。苦心して作り上げたからといって、それにこだわり続けているようでは、すぐに時代遅れになります。そうならないよう、日々アップデートを続けているところです。
施設の空室問題や人材確保の問題など、介護事業経営のまわりには、様々な課題が山積みです。それら一つひとつへの対処療法よりも、わたしが大切にしているのは、『福岡の困ったを減らしたい!』という想いを忘れず、何事にもその視点から取り組んでいくことです。そうすれば自然に、わたしたちの事業は福岡の人々の暮らしのもっと近くに、寄り添っていけると信じています。
これからも、職員たちにとって、もっと働きやすい職場になるよう環境や制度を整え、公平な評価制度を、さらに実務に見合ったものへと磨き上げていくことで、職員たちのモチベーションアップを図っていくつもりです。イキイキとした人々がいるところに、人は自然に集まってくるものです。わたしたちの業種が抱える様々な課題の解決に、近道などありません。最近結果が見えはじめてきた、ウィズグループの取り組みを信じ続け、職員と一体となって続けることが、わたしたちを出口へと導いてくれます。
職員を大事に想う気持ちはわたしや会社にとってとても大きいものですが、わたしの目が届く範囲は限られていますので、グループ理念にあるように全職員が全職員の幸せを想って業務や教育にあたることを目指しています。いくつかの事業を変化させたのも、今いる職員が最高のパフォーマンスを発揮するためですし、それによって会社が強化され安定した経営にもつながっています。
ウィズグループはご利用者あってのウィズグループです。職員の私生活も職場での環境もバランスが取りやすく楽しみながら働ける環境づくりを行うことで、満足度の高いサービスが提供できると確信しています。これからもウィズグループに関わるすべての「人」の幸せを想い、大切にしていきます。