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無理なく、無駄なく、スムーズに!!老人ホームの入居準備ハンドブック 手続き&引越チェックシート付き

書類の手続きや引越の用意などは、一度にすべてをしようとせず、
内容を把握して優先順位をつけておくと、よりスムーズに進めることができます。

書類の手続きや引越の用意などは、一度にすべてをしようとせず、内容を把握して優先順位をつけておくと、よりスムーズに進めることができます。

入居希望日を決めてから、実際に入居するまでの準備。

※一般的な事例を紹介していますので、細かな手続きの内容や方法など、詳しくは入居するホームへご確認ください。

入居希望先決定から入居するまでの準備

入居先の決定

(1)申込準備
「入居申込書」の入手と記入
「健康保険証」や[介護保険証]の写しなど、提出書類の用意
入居申込金の用意
(2)申し込み
「入居申込書」とホームに指定された書類を提出
入居申込金の支払い(申込金を設けていないホームもあります)
(3)契約準備
「契約書」「管理規定」「重要事項説明書」の内容確認
「住民票」や「印鑑証明」など、提出書類の用意
入居一時金の用意
身元引受人の選定
(4)契約
「契約書」の提出
入居一時金の支払い(所定の口座に振り込む場合がほとんどです)
身元引受人の立会
入居日の確定
(5)入居準備
衣類や日用品など身の回りのものの整理
家具類のリサイクル・処分、譲渡
※身の回りのものの整理については、入居前に慌てないためにも、入居が決まった時点からできるだけ早めに準備を始めることをおすすめします。
引越業者の手配
住民票の移動や連絡先等の変更通知(入居後に手続きできるものもあります。)
(6)入居
引越

(1)申込み準備

入居したいホームを決めたら、まずはホームが指定する入居申込書をもらってください。

「入居申込書」の入手と記入

まずは入居希望先のホームから「入居申込書」をもらいます。
入居したいホームが決まったら、まずはそのホーム専用の「入居申込書」をもらい、必要事項を記入して、提出します。なかには体験入居後に申込みを受け付けるホームや申込み後に体験入居や面談を設けているホームもあるので事前の確認が必要です。

提出書類の用意

「入居申込書」とあわせて、提出する書類を用意します。
申込みをする時、「入居申込書」だけでなく、その他にホームが指定する書類を添えて提出しなければならないことがあります。事前に必要な書類をホームに確認して、忘れないように準備をしておいてください。

※申込みに必要な書類等の一例

  • ・入居申込書
  • ・診断書
  • ・健康保険証の写し
  • ・介護保険証の写し
  • ・長寿医療保険の写し
  • ・老人医療受給者証の写し
■入居申込金の用意

申し込み時に入居申込金が必要なホームがあります。
申し込みの時点で料金の支払いが必要になる場合があります。これは一般的に入居申込金といわれています。入居一時金の一部に充当される場合や、全く別に設定されている場合があり、金額は1万や10万などホームによってさまざまです。

(2)申し込み

入居申込書や健康保険証の写しなど、ホームが指定する必要な書類を揃えたらいよいよ入居申し込みの手続きへ!

■「入居申込書」と指定添付書類を提出

ホームでの手渡しや郵送などで、「入居申込書」を提出。
「入居申込書」とその他の必要書類は、直接ホームで手渡したり、郵送などの方法で提出します。書類の提出方法については、入居先ホームに前もって確認しておくと安心です。

■入居申込金の支払い

入居申込金の支払い方法は、現金もしくは振り込みなど。
入居申込金の支払い方法は、直接現金で支払う場合や振り込みの場合などがあります。ホームによって支払い方法が異なるので、事前に確認して、指定日までに必要な金額を支払ってください。

(3)契約準備

契約書などの書類を隅々まで読み込み、契約内容をしっかりと確認する時期です。入居一時金の用意もこの時に!

■契約内容の確認

「契約書」などの書類を読み込み、入念に契約内容の確認を。
「契約書」や「管理規定」「重要事項説明書」など、沢山の書類を読むことにわずらわしさを感じる方が多いと思いますが、入居後の暮らしにかかわる大切なことが書かれているので、面倒がらずに隅々まで確認してください。わからないことはホームに尋ねて、入居するご本人だけでなく、ご家族の方も内容をしっかりと確認しておくことが必要です。

■入居一時金の用意

契約時に支払う、入居一時金の準備を。
多くの場合、契約には入居一時金が必要です。居室の広さや提供されるサービスの内容などによってホームごとに入居一時金の額は異なり、数十万のホームから数千万のホームまで、その金額はさまざまです。

■提出書類の用意

「契約書」と一緒に提出する必要書類の準備もお早めに!
契約の手続きには「契約書」の他に、「戸籍抄本」や「住民票」など、ホームが指定する書類を提出しなければなりません。必要な書類はホームによって異なるので、事前にホームに確認し、まとめておくとスムーズです。

※契約時に必要な書類等の一例

  • ・契約書(2通)
  • ・本人の戸籍抄本
  • ・本人の住民票
  • ・本人の印鑑証明、実印
  • ・身元引受人の印鑑証明、実印
  • ・口座振替依頼書<銀行発行>
  • ・入居一時金振込照明<銀行発行>
  • ・身上書(趣味や経歴など)
■身元引受人の選定

契約までに信頼できる身元引受人の決定を。
ホームの契約には一般的に2名の身元引受人が必要です。その役割は、契約時の立会や入居者の支払い債務への責任、退去するときの備品の引き取りなどがあります。契約までに誰が身元引受人になるのか、または誰に依頼するのかを決めておいてください。

(4)契約

契約書と指定された書類を提出し、いよいよ契約の手続きです。入居一時金の支払いはこのタイミングで。

■「契約書」などの書類の提出

必要書類を揃えてホームに提出。その前に疑問点の解決を。
サインをした必要な書類は、身元引受人の立会のもと、直接ホームに提出することが多いようです。提出する前にもう一度内容を見直し、疑問点や不明点がある場合は、再度ホームに確認することをおすすめします。

■身元引受人の立ち会い

入居の契約手続きには、身元引受人も立ち会いを。
契約時には、契約書にサインをした身元引受人立ち会いが必要です。入居後のトラブルを避けるためにも、身元引受人の役割について、契約前に確認しておくことをおすすめします。

■入居一時金の支払い

入居一時金の支払いは、契約時、または契約時の前後で。
入居一時金の支払いは振込が一般的です。支払う時期は、契約時に一括で支払うところや契約前後に分けて支払うところなど、ホームによって異なるので、間違いのないように事前に確認しておいてください。

■入居日の確定

契約の手続きが済んだら、都合のいい入居日の決定。
契約が済んだら、具体的な入居日を話し合って決めることになります。できるだけ周りの家族が協力できる日で、ゆとりをもって入居日を選ぶと、準備にも余裕ができます。

(5)入居準備

契約が済んだら、入居に向けた引越の準備です。まずは、居室の間取りや備品を確認してから、身の回りの物を整理することからスタート。

■身の回りの物の整理

持ち込む物や処分する物など、まずは身の回りの整理から。
持ち込む物、処分する物、誰かに譲る物など身の回りの物は、居室のサイズや間取りを確認してから整理をすると無駄なくスムーズです。ホームによっては、居室に持ち込めない物や利用できない物があるので、迷ったときは入居先のホームに確認してください。身の回りの物は、専用のリストを作り、状況を確認しながら進めると整理しやすくなります。

■引越し業者の手配

一般的な引っ越しと同様に、専門事業者に依頼することも。
入居先への引っ越しは、引っ越し業者に依頼せず、ご家族でされる方もいますが、「大変だった」という声が多いようです。引越し業者に依頼する場合、持ち込む家具を決めてから、見積もりを依頼します。業者選びに困ったら、シニア向けの料金を設定していたり、処分する家具や家電製品の引き取りサービスをしているところなど、サービス内容を参考に選ぶのも一つの方法です。

■各種届出事項の変更

入居先以外にも住所や連絡先など、各種届出事項の変更を。
一般的な引越しと同様に、住所や連絡先など、さまざまな届出事項の変更手続きが必要になります。窓口に何度も足を運ぶといった無駄を防ぐためにも、届け出の項目を専用のリストにまとめ、整理しておくと便利です。
また、内容によっては入居後に申請できるものもあるので、すべてを入居前に済ませてしまおうとせず、できることから整理していくと手続きごとにかかる負担が軽くなるはずです。
また、ホームによっては事務手続きの代行サービスを提供しているところもあるので、事前に確認しておくと無駄が省けて便利です。

※入居先以外に必要な届出一覧

  • ・公共料金の精算(電気、ガス、水道、電話)
  • ・住所・連絡先など届出事項の変更(健康保険証、介護保険証、障害者手帳、年金、運転免許証、クレジットカード会社)
  • ・郵便の転送届け(入居するホームや家族の家など転送先の確認)など
■家具類のリサイクル・処分・譲渡

処分するものや譲る物など、持ち込まない物の選別も。
大型の家具類を処分する場合は、専門の事業者や役所に回収を依頼し、引越し当日までに済ませておくと確実です。また、誰かに譲る場合も、事前に受け渡し方法や日程を確認して、行き違いのないように準備しておいてください。

■不動産の整理

売却や賃貸など、不動産の整理は早めの相談、手続きがお勧め。
持家から入居する場合、売却や賃貸、譲渡、そのままにしておくなど、自宅をどうするかも考えなくてはいけません。家や土地を売却したお金を入居一時金にあてる場合は、早めに売却を済ませておかないと契約に間に合わなくなることもあります。賃貸や譲渡の場合でも専門的な手続きがあるため、ご家族に相談することはもちろん、早めに不動産業者などの専門事業者に相談することをお勧めします。

(6)入居

家具類や身の回りのものを運び込み、いよいよホームでの1日がスタート。部屋が片付くまで家族はしっかりサポートを。

■引越し

ホームへの入居は一般的な引越しとほぼ同じです。
引越しの当日、ご家族の方は家具類や身の回りのものを運び込んだ後も、部屋が片付くまでしっかりとサポートできるように、時間の余裕を持っておきたいものです。家具の配置や小物類の収納なども家族がいる間に済ませておくと、入居者の負担が軽減されるはずです。また、入居後の隣近所への挨拶については、ホームに尋ねてから判断されている方が多いようです。